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ドイツ銀行のはじまり 
ドイツ銀行が設立された1870年、ドイツの銀行業界は大きな過渡期を迎えていました。産業化の進展にともない産業育成のための融資の必要性が急速に高まり、伝統的な銀行業務に対して新しい時代の要請に応えることが求められたのです。

ベルリンには、進取の精神でこうした時代の変化に立ち向かおうとしていた個人銀行家が存在しました。その代表的な人物がアーデルベルト・デルブリュック、ドイツ銀行の「真の創始者」です。
ドイツ銀行は1870年1月22日にその設立を承認され、同年3月10日にはプロシア政府から銀行業を営む免許を受けました。これは同政府が共同出資銀行に出した最後の認可となり、同年、認可制度は廃止されました。

ドイツ銀行は設立当初より国際業務を重視していました。「当行の目的は、幅広い銀行業務を営むこと、特にドイツとその他のヨーロッパ諸国間および海外市場との取引を促進し、容易にすることです。」 なかでも、当時、ドイツの貿易取引の決済業務で他を圧倒していた英国の銀行への挑戦が直接的な目的でした。ドイツ銀行は1871年から73年の間に、ブレーメン、横浜、上海、ハンブルク、ロンドンの5つの支店を開設しました。
ドイツ銀行という名称には、「ドイツと諸外国間の取引を支援するため、幅広い銀行ビジネスを推進する」という創業者たちの思いが込められています。しかしながら実際には、海外との取引にかかわる銀行業務はさほど浸透せず、設立間もないドイツ銀行は、他の業務に活路を見出すことになります。

ドイツ銀行は創業初年度より、「現金」による預金の受け付けを始めました。今日ではあたりまえのこの業務も、130年以上も前のドイツ銀行業界にあっては、画期的なことでした。ドイツ銀行は預金取り扱い業務に安定的な経営基盤を見出したのです。設立当初、2人で構成されていた取締役会メンバーの一人であり、ドイツ銀行の歴史上欠くことができない存在であるゲオルク・フォン・ジーメンスは、同業務の拡充に力を注ぎ、ドイツ銀行の資本基盤を強化しただけでなく、同業務がドイツ国内でビジネスとして確立するうえで大きな役割を果たしました。

法務・法規に関する重要事項  |  最終更新日  29. Dezember 2006
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